日本脳死・脳蘇生学会ハンズオンセミナー開催報告2025年6月27日(金)~28日(土)に開催された第37回日本脳死・脳蘇生学会総会・学術集会の会期中、関西医科大学にて「日本脳死・脳蘇生学会ハンズオンセミナー」が開催されました。
本セミナーはJATCOとの共催で行われ、今回で3回目の開催となります。当日は35名の参加者が集まり、講師・ファシリテーターとともに、救急治療から臓器・組織提供に至る過程で重要となる以下の3点について学びを深めました。
・適応の確認と評価
・選択肢提示
・意思決定支援
講義に加え、グループワークや実演を交えた実践的な内容が展開され、参加者同士の活発な意見交換も行われました。
また、ランチョンセミナーでは「終末期医療の一助としての臓器提供への向き合い方」をテーマにご講演をいただき、臓器提供を取り巻く倫理的・実務的な課題について理解を深める機会となりました。
本セミナーを通じて、臓器提供の体制整備は提供数の増加を目的とするものではなく、終末期における患者本人とご家族の意思を尊重し、その先にある終末期医療の質の向上につなげることが重要であることを改めて共有することができました。
参加者アンケートでも概ね高い評価をいただき、充実したセミナーとなりました。


