第57回日本臨床腎移植学会総会（2024年2月14日から16日）が名古屋コンベンションホールにて開催されました。JATCO共催シンポジウムとして「心停止後腎提供の症例経験からみた課題」をテーマに100名を超える参加者とともに盛況に終えることができました。
　各シンポジストより、症例報告を通してチームで連携してご家族対応にあたる大切さやcontrolled DCDについての提言、時間的制約がある中で関係各所との協働の大切さ、日ごろからの連携の重要性について発表いただきました。ディスカッションでは、摘出医の立場から、心停止後腎提供の切実な現状と働き方改革を踏まえたプロセスやシステムの見直しについての助言がありました。また、JATCOが都道府県コーディネーター対象に実施したアンケートの結果から、経験が少ないという課題に対し教育の充実化や地域連携の構築について提案しました。
　知識だけでなく経験も共有し、延いては負担を分散できるような体制作りが望まれていることを知る貴重な機会となりました。